短い一年?長い一年?
こんにちは。
本山の学院での、怒涛の後期課題・声明考査が昨日終わりました。
多分進級ができるであろうと、勝手に思っているお坊さん見習い「YURYU」です。
本当に長いようで短い?短いようで長い一年が終わりました。
本科は二年間の履修ですので、4月からは新たな学期が始まります。
この一年を顧みて、本当に情緒不安定な時期もありました。夏の本山合宿から、心が落ち着いてきたように感じます。
七月の得度考査・得度式を経て、学院と仕事の両立をなんとか熟してきた一年です。
一年を経て感じることは、仏教とは本当に懐が広く、奥が果てしなく深いということであったと感じております。
生涯をかけてこの教えと向き合う気構えがないと、これから先は前に進めないような身が引き締まる思いです。
知恩報徳
恩を知り徳に報いるという事なのですが、本当に深い言葉です。
報いずにはいられないほどの、そういう恩恵をいただいていることに、気づけるかということも大事になってきます。
仏教の教えの根本には、縁起の道理という真理があります。
簡単にいえば、「人間は一人では生きていけない」という道理がそれです。
両親がいなければ、私という存在はありません。
人は必ず何らかの、因や縁をもって存在しているということです。
最近では縁起というと、良い、悪い、かつぐ等によく使われますが、本当の意味はここにあるのです。
その縁起の道理から考えれば、私の関わるすべてに対して「おかげさま」という気持ちが生まれてこなければならないことに気づかされます。
私の恩師であるH先生のお言葉で、「ありがとう」「もったいない」「おかげさまで」が幸せになる鍵であるとご教授いただきました。
この言葉を実践できる人は、人生において孤独ではありません。
人生とは、懺悔と感謝の連続である。
皆さまにも良き仏縁が訪れますように