在家のお坊さんのつぶやき

在家のお坊さんが、法務や生活体験をもとにしたつぶやき、タイの面白い情報、本山で学んだ「仏教」の解りやすい情報、仏教・お寺を身近に感じる情報などを発信しております。

四聖諦について

こんばんは。

 

忙しい毎日に閉口気味の、お坊さん見習い「YURYU」です。

 

ブログも更新しておりらずに、誠に申し訳なく思っております。

本日は、学院の後期レポートの課題でもある「四諦」について、簡単に書かせて頂きます。

 

四諦とは、釋尊(お釈迦さま)によって説かれ、初期仏教における根本の原理として釋尊(お釈迦さま)がさとられた内容であり、その教えは四つの聖なる真理にまとめられ、四諦とも四聖諦とも呼ばれています。

その四つの聖なる真理とは、①苦諦という苦しみの真理 ②集諦という苦を招き集める原因は煩悩であるという真理。 ③滅諦という煩悩を滅尽することによって、苦のないの境地が実現するという真理 ④道諦という涅槃(さとり)の境地に至る方法と書かれています。

 苦諦とは、「生・老・病・死」の四苦に、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦の四苦を加えた四苦八苦という苦の真相があと説かれるのです。

 集諦とは、人生の真相が苦である、その苦の原因は、煩悩であるという真理です。煩悩とは、わたしたちの身心を煩わせ悩ますものであり、その代表的なのが三毒と呼ばれる、欲望をいだくことである「貪欲(とんよく)」、憎み怒ることである「瞋恚(しんに)」、道理に無知であるという「愚癡(ぐち)」の三つです。

それは、欲しい欲しいとむさぼり、満たされないと怒り、思い悩み迷う様がまさにそれです。

 苦諦は「結果」であり、集諦は、「原因」と受け止め、これを縁起といい、普遍的な原理を意味しています。物事は必ず何らかの原因があり、縁があって生じ存在していることを示しています。

 滅諦は、このような苦の原因である煩悩の滅した境地です。

その境地とは、涅槃(ねはん)であるという真理です。

 道諦は、この煩悩を滅した理想の涅槃は結果ですから、涅槃に到達する方法ということになります。としてその涅槃に至るために、釋尊は八つの方法を説き示しており、それが八正道があるというのが道諦です。やはり滅諦と道諦の二諦にも、因果関係であり、これも縁起の道理ということです。

本日はここまでとします。 ありがとうございました。

皆さまがよき「仏縁」に恵まれますように

南無阿弥陀仏

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