在家のお坊さんのつぶやき

在家のお坊さんが、法務や生活体験をもとにしたつぶやき、タイの面白い情報、本山で学んだ「仏教」の解りやすい情報、仏教・お寺を身近に感じる情報などを発信しております。

タイは仏暦

こんにちは。

 

お坊さん見習の「YURYU」です。

 

9月に入り、夏休みが明けて東本願寺学院が始まりました。

また会社と、学院の多忙な日々が始まりましたが、学べるありがたさを味わいながら精進しております。

 

今日は、暦(こよみ)について少しお話をしようと思います。

日本では、西暦と、独自の元号(今は平成です)を持ちいた暦を使っていますね。

この暦も宗教と密接な関係があります。

そもそも西暦とは、キリスト教イエス・キリストが生まれたとされる年の、翌年を紀元にした暦なんです。

ちなみに、 A.D.と表記されるのは「アンノドミニ (Anno Domini)」の略で、「主(イエス・キリスト)の年に」という意味があるそうで、B.C.と表記されるのは「Before Christ」の略です。

 

タイは敬虔な仏教国ですので、もちろん仏暦になります。

今年は2561年となり、公式文書は仏暦が一般となっております。

f:id:YURYU:20180906135044j:plain

この仏暦も、釋尊(お釈迦さま)が入滅した年、紀元前544年の翌年を仏滅紀元元年と定めています。※周辺国では入滅の年を元年としているところもあります。

ですので、西暦+543年=タイ仏暦となるわけです。

 

日本も皇紀という、歴史の長い暦があるんです。

これは、日本書紀にある初代天皇陛下神武天皇即位紀元を元年として、制定された暦です。

皇紀(こうき)、皇歴(すめらこよみ)、日紀とも呼ばれています。

今年は皇紀2678年です。

来年は天皇陛下が譲位なされて、「元号」が変わります。

私は「昭和」の生まれですので、新しく制定される「元号」を加えると、三つの元号を使うことになるのですね。

明治・大正・昭和・平成と、移り往く時代と共に、伝統の教えを守ってゆきたいと思います。

 

皆さまによき「仏縁」が訪れますように

南無阿弥陀仏

f:id:YURYU:20180904123010j:plain