在家のお坊さんのつぶやき

在家のお坊さんが、法務や生活体験をもとにしたつぶやき、タイの面白い情報、本山で学んだ「仏教」の解りやすい情報、仏教・お寺を身近に感じる情報などを発信しております。

最近さぼり気味ですみません

こんにちは。

最近ブログもさぼり気味の、お坊さん見習い「YURYU」です。

 

学院での後期課題も出題され、ラストスパートをしなければなりません。

 

本日は、阿弥陀如来さまの「手の印相」についてご説明したいと思います。

阿弥陀様の両手で、指で輪を作っておられる立像をご存知でしょうか?

これを「来迎印(らいごういん)/摂取不捨印(せっしゅふしゃいん)」と申します。

これは阿弥陀如来特有の印相とされ、臨終の際、阿弥陀さまが西方極楽浄土より迎えに来る(来迎)ときのポーズとされています。

 

浄土真宗では、ご開山親鸞聖人のお言葉に、「真実信心の行人は、摂取不捨のゆゑに正定聚(しょうじょうじゅ)の位に住す。このゆゑに臨終まつことなし、来迎たのむことなし。信心の定まるとき往生また定まるなり」とあります。

親鸞聖人は、臨終の瞬間までみ仏の救いを待つ必要はなく、平生においてすでにみ仏に摂取不捨されているという救いを明らかにされています。

それは、死に直面している衆生の寂しさや不安を軽視したのではなく、お念仏の教えに出遇い、平生においてお念仏申して生活をしている人は、すでにみ仏に抱きとられ護られていることを明らかにされているのです。

摂取不捨の阿弥陀さまの慈悲のお心により、死ぬ時の迎え方の善し悪し問うことなく、どのような最期を迎えても、必ずお浄土に往生するということを説かれたのです。

まことにありがたいことでございます。

 

皆さまがよき仏縁に恵まれますように

南無阿弥陀仏

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