在家のお坊さんのつぶやき

在家のお坊さんが、法務や生活体験をもとにしたつぶやき、タイの面白い情報、本山で学んだ「仏教」の解りやすい情報、仏教・お寺を身近に感じる情報などを発信しております。

阿弥陀経(Part2)

おはようございます。

もう今年も一ヶ月半なのですね。 

歳をとると本当に月日の流れが早く感じるお坊さん見習「YURYU」です。

 

本日も仏説阿弥陀経の続きです。

 

其国衆生 無有衆苦 但受諸楽 故名極楽

その国で生きるものには、すべての苦しみがなく、楽しみだけを受けるので、極楽と言います。

又舍利弗 極楽国土 七重欄楯 七重羅網 七重行樹
皆是四宝 周帀囲繞 是故彼国 名曰極楽

また舎利弗よ、極楽の国土には、七重のものに周囲を四つの宝で囲ったものがある美しい世界なので 極楽と言うのです。

 又舍利弗 極楽国土 有七宝池 八功徳水 充滿其中
池底純以 金沙布地 四辺階道 金銀瑠璃 玻瓈合成 上有樓閣

また舎利弗よ、極楽の国には七つの宝の池があり、池の底には砂金が絨毯のように敷き詰められ、周囲には金や銀や瑠璃(るり)や玻瓈(はり)などを合わせて作った楼閣があります。

 亦以
金銀瑠璃 玻瓈硨磲 赤珠碼碯 而厳飾之 池中蓮華 大如車輪

金や銀や瑠璃(るり)や玻瓈(はり)などで飾った池の中には蓮の花が咲いていて、車輪のようです。

 ※古代インドでは、車輪は武器として使用され、転輪聖王が聖なる輪の威力で全世界を統一するという神話があります。

 青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 微妙香潔

青色は青く光り、黄色は黄色く光り、赤色は赤く光り、白色は白く光り、香しく、清潔でした。

 舍利弗 極楽国土 成就如是 功徳荘厳 

舎利弗よ、極楽の地では功徳が荘厳をなしています。又舍利弗
仏国土 常作天楽 黄金為地 昼夜六時 而雨 曼陀羅
また舎利弗よ、天は楽で作られ、地は黄金でできており、一日に六回、曼陀羅華の雨が降ります。

曼陀羅華(まんだらけ)とは、仏さまが出現したり説法したりするときに、天から降りてきて見る人の心 に喜びを感じさせる美しい花です。

其国衆生 常以清旦 各以衣裓 盛衆妙華 供養他方 十万億仏

その国で生きるものは、夜明けのころに僧服を着て、曼陀羅華の花を盛って、他の地にいる十万億の仏を供養します。

即以食時 還到本国 飯食経行
食事のときにはすぐに国に戻って、ご飯を食べて勤行をします。

舍利弗 極楽国土 成就如是 功徳荘厳
舎利弗よ、極楽の地では功徳が荘厳になります。
復次舍利弗 彼国常有 種種奇妙 雜色之鳥 白鵠孔雀 鸚鵡舍利 迦陵頻伽

共命之鳥 是諸衆鳥 昼夜六時 出和雅音 其音演暢 五根五力 七菩提分 

八聖道分  如是等法 

その国では、様々な色の奇妙な鳥もいます。それぞれの鳥は1日に6回、和やかで雅な音を奏でます。その音は、八聖道などの法(教え)を奏でています。 

其土衆生 聞是音已 皆悉念仏念法念僧
その土地で生きるものは、その音を聞き終わると仏・法・僧を念じます。
舍利弗
汝勿謂此鳥 実是罪報所 生所以者何?
舎利弗よ、この鳥は罪の報いによって生まれた実際の鳥ではありません。
それがなぜだか分かりますか?
※古代インド思想では、鳥は六道輪廻の畜生道に生まれるためです。

仏国土三悪趣
仏の国には、三悪趣が無いからです。

三悪趣(さんまくしゅ)とは、古代インドの考え方で、悪いことをした人が死んだあとに、輪廻して趣く「地獄」と「餓鬼」と「畜生」 (3つの悪の世界)のことです。

舍利弗
仏国土 尚無三悪道之名 何況有実 是諸衆鳥?

舎利弗よ、仏の国には三悪道という名前すらないのに、どうして本物の鳥がいるのでしょうか?
皆是阿弥陀仏 欲令法音宣流 変化所作
それらは皆、阿弥陀さまが法(おしえ)の音を流して、お作りになったものだからなのです。

 

長いお経典なので、皆さまも頑張ってついて来てください。

 

皆さまがよき「仏縁」に恵まれますように

南無阿弥陀仏

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