在家のお坊さんのつぶやき

在家のお坊さんが、法務や生活体験をもとにしたつぶやき、タイの面白い情報、本山で学んだ「仏教」の解りやすい情報、仏教・お寺を身近に感じる情報などを発信しております。

八功徳水とは

こんにちは。

 

色々な荘厳、作法、しきたりなど、覚えることが 多すぎるお坊さん見習いの「YURYU」です。

 

浄土真宗では他の宗派のように、ご先祖さまのために追善の意味あいでお水やお茶のお供えはしないとなっております。

それではどのようにすればよろしいのでしょうか。

仏さまの世界である極楽浄土には「八功徳水」という甘く、冷たく、柔らかく、軽く、清らかで、臭くなく、飲めば喉に良く、お腹にも良いという水が満ち満ちているのです。

そのことは阿弥陀経に「 極樂國土・ 有七寶池・ 八功德水 ・充滿其中 ・池底純以・・・」と説かれております。

ですから浄土真宗の作法としては、その八功徳水を表すお荘厳として華瓶(けびょう)という仏具を用いてお水をお供えさせていただきます。

華瓶の中に水を入れ、香木である樒(しきみ)をさして香水としてお供えします。

これは古来インドで行われていた作法というか、仏さまへの感謝の気持ちであり、最高の敬意を表すものとされております。

 

皆さまによき「仏縁」が恵まれますように

南無阿弥陀仏

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