タイ山岳民族の学校へ
こんにちは。
学院の一年も半分過ぎたのだなぁとしみじみと想いに耽る、お坊さん見習いの「YURYU」です。
今日は、過去に訪問をしたタイ・チェンライの山岳民族の学校や、村について書きたいと思います。
画像は竹かごを編む村の方
チェンマイとチェンライ境界の山奥で
チェンマイ空港から、車で2時間ほど山岳地帯を走ったところにその村はありました。
途中町役場に寄って、今回の訪問の趣旨をご説明して、町役場の広報の方も合流して学校に向かいました。
山岳地帯にある一般的な学校は、学校まで通えない子供たちが多く、寄宿舎を持っている学校が多いですが、この村は寄宿舎はありませんでした。
寄贈される寄宿舎のほとんどが、日本をはじめとする国々の企業、地元の富裕層からの寄付で建設されています。
日本の某IT大手企業が、寄贈した寄宿舎を持っている学校長さんから、「建てた後も、補修などの面倒を見てほしい」と懇願をされた経験があります。
日本は「寄付をしたら終わり」の概念が有るのか、そのような話をよく耳にします。
画像は集落を写しており、高床式の昔ながらのたたずまいです。
その当時の私は、タイで作らせた商品を日本に輸出する仕事をしており、タイ人パートナーから、「利益の一部はタンブン(お布施)するのがタイの常識」と言われ、山岳民族の学校に寄付活動をするようになりました。
タイにおけるタンブン(お布施)は、宗教的な意味合いと、助け合いの精神が受け継がれている文化があり、とても一般的な行いと理解をしました。
村の子供達です。 衣服などはタイ人からの寄付で困らないそうでした。
この学校には、米、スポーツ用品、仲間から募った寄付金を届け、子供たちの授業風景を見学させて頂いたり、歓迎会(タイ民族曲の演奏)までして頂きました。
これ以降は、定期的にこのような活動を続けて、タイ人パートナーも、タイの取引先も、日本人である私を認めてくれた気がしました。
村の一番小高い丘の上に学校があります。
タイでビジネスをされる方々に、ぜひ良き習慣を踏襲して頂き、異国の地での成功を手にしていただきたいと思います。
タイは上座部仏教の国です。
現世の善行や徳を積む行為(お布施)が、来世で返って来るという教えですので、皆さんご熱心にタンブン(お布施)をしています。
日本の方ももう少しで結構ですから、六波羅蜜にある「布施」について考えていただきたいと思います。
「布施」とはただ単に「寄付」をする事だけではありませんし、行動の「布施」というのもあります。
他人さまに何かを施すことで、自分に返って来る可能性があり、人間は一人では成り立たない仏教の「縁起」につながる考えです。
「縁起」については折をみてお話をしたいと思います。
皆さまにも六波羅蜜の実践をおすすめします。