在家のお坊さんのつぶやき

在家のお坊さんが、法務や生活体験をもとにしたつぶやき、タイの面白い情報、本山で学んだ「仏教」の解りやすい情報、仏教・お寺を身近に感じる情報などを発信しております。

六波羅蜜とは

こんにちは。

 

暑さ寒さも彼岸まで。

寒かったり、暑かったりと壮年にはツライなぁ。などと愚痴るお坊さん見習いの「YURYU」です。

 

お彼岸にちなんで

善導大師の有名な譬え話に、二河白道(にがびゃくどう)の譬え話があります。

その譬え話では、水の河と火の河の二つの河があり、その河をはさんで、こちらの岸と向こう岸があり、こちらの岸と向こう岸の間に細い白い道が伸びています。

こちらの岸が、私たちの生きている娑婆世界、向こう岸が極楽に例えられています。

こちらの岸を此岸(しがん)、向こう岸を彼岸(ひがん)といいます。

彼岸とは、極楽浄土のことをいいます。

阿弥陀さまの極楽は、西方にあると説かれております。

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彼岸は「パーラミター(波羅蜜 はらみつ)」という昔のインドの言葉からできた言葉らしく、仏教において迷いの世界からさとりの世界へ至ることが、波羅蜜です。

そして私たちの大乗仏教においては、さとりの彼岸に至るためには6つの修行である「六波羅蜜」をするとされております。

布施(分け与えること)

持戒(戒律を守ること)

忍辱(耐え忍ぶこと)

精進(努力をすること)

禅定(心を安定すること)

智慧(学ぶこと)

が「六波羅蜜」の修行になります。

ぜひお彼岸の期間に、先祖供養すると共に「六波羅蜜」の教えを学ぶ機会としていただきたいと思います。

 

皆さまがよき「仏縁」に恵まれますように

南無阿弥陀仏

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