在家のお坊さんのつぶやき

在家のお坊さんが、法務や生活体験をもとにしたつぶやき、タイの面白い情報、本山で学んだ「仏教」の解りやすい情報、仏教・お寺を身近に感じる情報などを発信しております。

自衛隊ABC作戦とは?

こんばんは。

 

いよいよ学院も、あと一週間ちょっとで本科一年を終了します。

長かったような、短ったような複雑な気持ちの、お坊さん見習い「YURYU」です。

 

明日から1泊2日の本山声明研修です。

 

本日は、真宗学のH先生の大好きな法話自衛隊ABC作戦」をご説明いたします。

ある授業の合間に、「みんなは、自衛隊ABC作戦って知っていますか?」と問いかけられました。

まちろん自衛隊経験者はいないので、ご説明をしていただくことに。

A、あたり前のことを

B、ボーとしないで

C、ちゃんとやる

だそうなんです。

 

どういう状況で立案されたのかは、説明がないの不明ですが、なんとも日本の防衛最前線にある自衛隊さんの作戦にしては、稚拙と思いの方が多いのではないでしょうか。

 

仏教の教えも、これと同じようなことが言えると思います。

人は生まれ、そして死ぬ。

誰もが分かっている筈なのに、死や老いは避けられないことなのに悩み、苦しむ。

お釈迦さまは、この道理を理解し、無くした境地も「さとり」と言っておられます。

 

人間は、自分の都合で物事を考えたがります。

私もその一人です。

この自分の気持ちの持ちようで、苦は滅するとお釈迦さまは説いておられます。

本当にシンプルな教えです。

先ほどのABC作戦も極シンプルな内容で、お釈迦さまの教えとリンクしてしまいます。

皆が当たり前だと思っていることを、自分の感情を抜きに、きちんと理解して行動することがいかに難しいかということなのではないかと思います。

 

これは永遠のテーマです。

 

皆さまに良き仏縁が訪れますように

南無阿弥陀仏

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四聖諦について

こんばんは。

 

忙しい毎日に閉口気味の、お坊さん見習い「YURYU」です。

 

ブログも更新しておりらずに、誠に申し訳なく思っております。

本日は、学院の後期レポートの課題でもある「四諦」について、簡単に書かせて頂きます。

 

四諦とは、釋尊(お釈迦さま)によって説かれ、初期仏教における根本の原理として釋尊(お釈迦さま)がさとられた内容であり、その教えは四つの聖なる真理にまとめられ、四諦とも四聖諦とも呼ばれています。

その四つの聖なる真理とは、①苦諦という苦しみの真理 ②集諦という苦を招き集める原因は煩悩であるという真理。 ③滅諦という煩悩を滅尽することによって、苦のないの境地が実現するという真理 ④道諦という涅槃(さとり)の境地に至る方法と書かれています。

 苦諦とは、「生・老・病・死」の四苦に、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦の四苦を加えた四苦八苦という苦の真相があと説かれるのです。

 集諦とは、人生の真相が苦である、その苦の原因は、煩悩であるという真理です。煩悩とは、わたしたちの身心を煩わせ悩ますものであり、その代表的なのが三毒と呼ばれる、欲望をいだくことである「貪欲(とんよく)」、憎み怒ることである「瞋恚(しんに)」、道理に無知であるという「愚癡(ぐち)」の三つです。

それは、欲しい欲しいとむさぼり、満たされないと怒り、思い悩み迷う様がまさにそれです。

 苦諦は「結果」であり、集諦は、「原因」と受け止め、これを縁起といい、普遍的な原理を意味しています。物事は必ず何らかの原因があり、縁があって生じ存在していることを示しています。

 滅諦は、このような苦の原因である煩悩の滅した境地です。

その境地とは、涅槃(ねはん)であるという真理です。

 道諦は、この煩悩を滅した理想の涅槃は結果ですから、涅槃に到達する方法ということになります。としてその涅槃に至るために、釋尊は八つの方法を説き示しており、それが八正道があるというのが道諦です。やはり滅諦と道諦の二諦にも、因果関係であり、これも縁起の道理ということです。

本日はここまでとします。 ありがとうございました。

皆さまがよき「仏縁」に恵まれますように

南無阿弥陀仏

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最近さぼり気味ですみません

こんにちは。

最近ブログもさぼり気味の、お坊さん見習い「YURYU」です。

 

学院での後期課題も出題され、ラストスパートをしなければなりません。

 

本日は、阿弥陀如来さまの「手の印相」についてご説明したいと思います。

阿弥陀様の両手で、指で輪を作っておられる立像をご存知でしょうか?

これを「来迎印(らいごういん)/摂取不捨印(せっしゅふしゃいん)」と申します。

これは阿弥陀如来特有の印相とされ、臨終の際、阿弥陀さまが西方極楽浄土より迎えに来る(来迎)ときのポーズとされています。

 

浄土真宗では、ご開山親鸞聖人のお言葉に、「真実信心の行人は、摂取不捨のゆゑに正定聚(しょうじょうじゅ)の位に住す。このゆゑに臨終まつことなし、来迎たのむことなし。信心の定まるとき往生また定まるなり」とあります。

親鸞聖人は、臨終の瞬間までみ仏の救いを待つ必要はなく、平生においてすでにみ仏に摂取不捨されているという救いを明らかにされています。

それは、死に直面している衆生の寂しさや不安を軽視したのではなく、お念仏の教えに出遇い、平生においてお念仏申して生活をしている人は、すでにみ仏に抱きとられ護られていることを明らかにされているのです。

摂取不捨の阿弥陀さまの慈悲のお心により、死ぬ時の迎え方の善し悪し問うことなく、どのような最期を迎えても、必ずお浄土に往生するということを説かれたのです。

まことにありがたいことでございます。

 

皆さまがよき仏縁に恵まれますように

南無阿弥陀仏

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一年は早いものですね

こんにちは。

 

本山の学院も、残すところ一か月半で終了してしまいます。

私はまだ1年ありますが、先輩方は卒業の準備を始めています。

歳をとると一年はあっという間に過ぎてしまい、時の流れを緩やかにしたいと思ってしまう、お坊さん見習の「YURYU」です。

 

今日は学院のレポート提出を見据えて、デスクトップPCを3年ぶりにセッティングしました。

タイから持ち帰って、一度も起動していなかったので心配でしたが、何とか起動してくれましたので一安心しております。

 

今日は真宗学のH先生が好きなお言葉「和顔愛語」(わげんあいご)について書かせて頂きます。

『大無量寿経』というお経の中に、「和顔愛語」という言葉が出てまいります。
「和顔愛語」とは読んで字のごとく、和やかな笑顔と思いやりのある話し方で人に接することです。
この言葉の後には、「先意承問」(せんいじょうもん)と続きます。
これは相手の気持ちを先に察して、その望みを受け取り、自分が満たしてあげるという意味です。
「和顔愛語 先意承問」とは、和やかな顔と思いやりの言葉で人に接して相手の気持ちをいたわり、先に相手の気持ちを察して、相手のために何ができるか自分自身に問いただすということになります。
辛いときや嫌なことがあったとき、愚痴をこぼしたくなるとき、そんなときこそ、まず自分から笑顔と優しい言葉で周りの人に接する姿勢が大切であると教えてくれる、それが「和顔愛語」という事になります。

私も「和顔愛語」を心掛けたいと思います。

 

皆さまによき「仏縁」が恵まれますように

南無阿弥陀仏

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和讃のあじわい(光雲無碍 如虚空)

こんにちは。

 

寒い日本の冬は、コタツにミカンが良く似合う。 寒いですね~^^;

ロシアとの外相会議でガツンと言って欲しいなぁと思う、お坊さん見習の「YURYU」です。

 

さて久しぶりに「和讃のあじわい」を書かせて頂きます。

 

光雲無碍 如虚空(こううんむげにょこくう)

一切の有碍(うげ)にさはりなし

光沢(こうたく)かぶらぬものぞなき

難思議(なんしぎ)を帰命(きみょう)せよ


(現代語訳)

阿弥陀様の光明というものは、大空を雲がかけめぐるように、いかなるものにも障されることなく、様々な迷いを持つ衆生を救う広大なはたらきがあるため、無碍光と呼ばれております。

また、雲は雨を降らしてあらゆる生きとし生けるものをうるおすように、光明のはたらきのを受けないものは誰一人としておりません。

したがいまして、我ら凡夫の心で計ることが難しいほど、勝れたはたらきを具えた阿弥陀様を頼らずにはいられません。

 

やはり現代語訳は難しいでね。

 

皆さま方がよき「仏縁」に恵まれますように

南無阿弥陀仏

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諸行無常

新春を寿ぎ

皆様方のご多幸を心からお祈り申し上げます。

 

本年もお坊さん見習い「YURYU」のつぶやきを、よろしくお願い申し上げます。

昨年大みそかに、高校時代の悪友(生涯の親友と思っています)と懐かしい横浜で会う機会がございました。

その際にお坊さんとして、仏教の基本は三宝印のお話をさせて頂き、後生の一大事に備えよとアドバイスをさせて頂きました。

 

三宝印って何?

祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり」という件は大変有名ですね。この平家物語にありる「諸行無常」とは、この世のあらゆる現象は変化して止まないという意味になります。

三宝印という仏教の大切な教えの一つです。

諸行無常諸法無我涅槃寂静一切皆苦を加えて四宝印とも)

 古来より私たち日本人は諸行無常を日々の生活の中に感じ、心得ながら生きていました。色々なもののはかなさを感じる故に、それらの大切さを大事にしていたのです。すなわち「諸行無常」とは、現世の現実存在するものはすべて、姿も本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。

 

諸法無我」とは、「諸の法には我は無い」ということです。つまり、「あらゆる現象(生物、無生物、自然現象)は、それのみで何者にも影響されることなく存在しているというものは無く、すべての物事はなんらかのつながり・関連をもち、もちつもたれつの状態で存在している。」ということです。「世の中の物事は全て自分の思うようにはならない。」だから、人間の苦が生まれることにもなります。ですからわれわれ人間は「自分だけが得をしたいとか、相手を蹴落としたいなどという考えをもって行動することは、天に向かって唾を吐くようなものであり、結局は自分を傷つけることにつながるものである。」ということになります

 

 三法印の三つ目は「涅槃寂静」です。涅槃とは、サンスクリット語の「火を吹き消した状態」を指す言葉で、寂は不動、静は静かなことの意です。つまり、涅槃寂静とは、煩悩の炎の吹き消された悟りの世界(涅槃)は、静やかな安らぎの境地(寂静)であるということです。涅槃寂静とは、諸行無常諸法無我を積極的に活用し、コントロールし、真理に合致した完全な調和安らぎの状態をいいます。

 また「一切皆苦」を三法印に含めて四法印とする場合もあります。

一切皆苦とは、「諸行無常諸法無我を理解しないで、物事に執着し、変化を嫌い、関係性を断ち、自己中心的な考えや行動しかしないと一切のことがらが苦しみとなる」という教えです。

 

新年から何やら難しい話だなぁと思われそうですね。

 

皆さまがよき「仏縁」に恵まれますように

南無阿弥陀仏

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バンコクへの移住情報

こんにちは。

上座仏教の国、日本とは違った仏教も学びたいなどと考えているお坊さん見習の「YURYU」です。

 

今日は基本的な移住情報を書かせて頂こうと思います。

移住と言っても、決まった定義はなく長期滞在・中期滞在なども含まれる情報ですので、それぞれの方にあった情報だけを参考にしてください。

バンコクへの移住

バンコクタイ王国の首都であり、アジアでも屈指の大都市、さまざまな国の人々が行きかう多民族都市です。

我々もタイでは外国人「外人」となるのですが、バンコクの人々は「外人」慣れをしているのか、笑顔で受け入れてくれる「微笑みの国」なのです。

古来からの仏教文化と、仏教建築物やノスタルジックな街並み、そして現代を代表する高層建築物が織りなすコントラスト。

物価の安さも手伝って、タイは「移住したい国ランキング」トップ3常連国となっています。そんなバンコクへの移住のお手伝いができればうれしく思います。

 

 

バンコクの基本情報

【位置】日本各都市から直行便で4時間から7時間

【都内交通】国鉄(中・長距離鉄道)・BTS高架鉄道)・MRT(地下鉄)・市バス・長距離バス・タクシーなど様々です。

またの機会に詳しくご案内をしたいと思います。

【主要連絡先】

  • ツーリストポリス 1155
  • イミグレーション 02-287-3101, 02-287-3102, 02-287-3103, 02-287-3104, 02-287-3105, 02-287-3106, 02-287-3107, 02-287-3108, 02-287-3109, 02-287-3110
  • 在タイ日本国大使館 02-696-3000(代表)
  • バムルンラード病院 02-667-1000
  • バンコク病院 02-318-0066
  • サミテヴェート病院 02-392-0011

 

ビザにつきまして

タイに移住をされる方には、必ずビザ(査証)を取得して頂くことが最低条件になります。

タイの主なビザの種類は以下の通りです。

観光ビザ TR(Tourist Visa)

ノン・イミグラントビザ(非移民)

  • 就労ビザ B(Business)
  • 教育ビザ ED(Education Visa)
  • 退職者長期滞在・ロングステイビザ O-A(Long Stay)
  • 就労者家族ビザ O(Family Visa of Worker in Thailand)

 

 

住まい

ビザの問題が解決したら住むところの心配です。(実際にはビザ取得前に物件を決める必要があります)

バンコクには、大小さまざまな賃貸アパート、賃貸コンドミニアムが点在しております。ご予算に合わせた物件をお探しください。

 

バンコクの治安

治安はおおむね安全ですが、スリ・置き引きへの注意は必要です。また、在住日本人との金銭トラブル(詐欺まがい)には注意をしてください。

 

医療環境

ロングステイや、長期滞在をするなら、欠かせないのが病院ではないでしょうか。

慣れない海外生活、そのためにもタイの医療情報や、病院情報は健康な生活を送る上で重要です。

タイの医療レベルは、東南アジアで最高レベルといわれ、医師の多くが欧米や日本への留学経験を持ち、最先端医学などの知識を持っております。

また病院施設などは、最先端の医療設備を導入している私立病院も多数あり、日本人カスタマーサービスや日本語通訳サービスを行っている病院もございます。

 

いざと言う時に日本人が安心して行ける病院(バンコク

 

【緊急対応】24時間 日本語通訳サービス (年中無休、夜間オンコール)

 

  • バムルンラード病院 (Bumrungrad Hospital)

【緊急対応】24時間 日本語通訳 7:00~20:00(毎日) (夜間はオンコール)

 

  • プララーム9病院 (Praram9Hospital)

【緊急対応】24時間

 

【緊急対応】24時間JMSクリニック (日本人専用クリニック)

 

一般的に医療レベルは定評があるタイですが、やはり治療費は高いのが現状です。

海外旅行傷害保険がある方などは、すぐに病院へ行くことをお勧めしますが「風邪気味」とか「お腹をこわした」などの場合は、身近な薬局で十分な場合もあります。

 

食 事

国際都市のバンコクでは、世界中の料理を食べることができます。

日本食を始めとして、中国、韓国、北朝鮮などの東アジア料理、イタリア、フランス、ドイツなどのヨーロッパ料理、インド料理、メキシコ料理から、何とレバノン料理まで揃うバンコクです。

もちろん、マクドナルド・KFC・バーガーキングなどのファストフードはもちろん、日本のチェーン店も相当な数の進出をしているので、食に関しては困ることはないと思います。

自炊をされる方は、日本の食材を扱う日系スーパーや、タイスーパーでもチョットした日本の食材は手に入ります。

 

皆さま方のより良いタイ生活にお役立てください。

サワディチャオ