日本人の宗教観
おはようございます。
お坊さん見習いの「YURYU」です。
今日は日本人の宗教観について、お話をしたいと思います。
日本人は「無宗教」が増えた、とマスコミや記事などをよく目にします。
特定の宗教に固執しないといった観点であれば、確かに増えた気がしますが、決して「無宗教」ということではないと思います。
お正月は「初詣」に寺院や、神社に行かれる方が多いですし、クリスマスをお祝いする家庭も多いです。
生まれた時は「お宮参り」に神社に行かれる方も多く、「七五三」ではやはり神社に行かれるのではないでしょうか?
結婚式も「神前式」「教会式」と、一部には「仏教式」もございます。
大晦日には除夜の鐘をついて、108つの煩悩について考えたり、困った時は神頼みと言われるくらいです。
何かしら宗教施設や、宗教関連の儀式などを尊重しております。
私が思いますに、本当は日本人というのは、宗教と密接につながっている民族で、無意識でありながら、この溶け合った宗教観を駆使して生活をしているのではないでしょうか。
それぞれの宗教施設が混在し、お互いを尊重し、交流まで行う国は、世界中を見ても極めて稀だと思います。
同じ東アジアでは、宗教の弾圧をしているように報道されておりますが、日本も過去はともかくとしして、現在いおいてはそのような暴挙とは無縁に感じます。
日本人の道徳観と、宗教観が混然と溶け合った文化を、世界に向けて誇りたいと思います。
皆さまもこの不思議な宗教観を考えてみて下さい。