プミポン前国王陛下を偲んで
おはようございます。
タイ国民の親日感は本当に強いと感じている、お坊さん見習の「YURYU」です。
今日は皆さまに、タイの素晴らしい前国王陛下を知って頂きたいと思い、この記事を書かせて頂きたいと思います。
タイ国民から敬愛され、在位世界最長を記録したプミポン前国王陛下
私は初めてタイを訪れたのは、今から25年ほど前になります。
外国(主に米国、東アジア、中国など)には数多く訪れており、タイを訪問した時もそれほど違和感はありませんでした。しかし王宮が近づくにつれて、国家元首と思われる肖像画が、中央分離帯に次々に現れ、今まで訪れた諸外国のどこにも違った衝撃を覚えれおります。独裁政権国家ではよく見かける風景であり、印象的にはあまり良くはなかったように記憶しています。
会社関係で知り合った、タイ人に国王陛下の事を聞いたところ、「あれほど国民を大切にして、タイの国を思っている王様は他にはいない、我が国の誇りだよ」と目を輝かせて自慢をしている姿が鮮明に蘇ります。
タイでの渡航回数を重ねるにつれて、前国王陛下の実績や、取り組んでいる問題、日本の皇室との長きにわたる交流など、日本人の私から見ても「理想の国王陛下」と気持ちが移り変わって行きました。
我が国にも、世界に誇れる明仁天皇陛下がおられますが、陛下と国王の交流にも、感動のエピソードがあり、この交流は日本人の私から見ても誇らしい内容で、タイと日本の友好の絆を感じる事ができるエピソードとして、今も日本の知人などに話をしております。
そんな偉大な国王陛下も、2016年10月13日15:52(タイ現地時間)に、多くの国民が祈る中、御崩御なされました。
1946年に18歳で即位し、激動の戦後から高度経済成長を経て、アジア通貨危機、記録的な洪水など、幾多の国家的危機を迎えながらもタイの発展と安定にご尽力されてた、在位70年の歩みでございました。
明仁天皇陛下は、美智子皇后陛下を伴い、2017年3月5日に弔問のためタイ王国に国賓として訪れています。
御崩御から1年間の服喪が発表され(発表は政府関係機関のみ1年間の服喪)、タイ全土が喪に服す「黒装束」に染まりました。
BTS(高架鉄道内)内も、おしゃべりをする人も少なく、人々は黒を基調とした服装で弔意を表し、街には無料で走る、王宮までの弔問の人を乗せるバスが多数走り、TVはプミポン国王陛下の軌跡や、偉業を流し続けておりました。
私も黒のポロシャツ、黒のズボンを着用し、日本から来られるお客様(当時アテンドをしておりましたので)に、喪章を付けて頂くために、せっせと作ったのがついこの間のようです。
外国人の私から見ても、プミポン国王陛下の御崩御は残念で、心が苦しくなりました。
でもタイの方々は、そのような国王陛下と、70年間も歩むことができた事は幸せだったのではないでしょうか。 姿はなくなろうとも、今もなをタイ国民を見守ってくれているプミポン国王陛下に、心からの弔意をささげたいと思います。 合掌