タイの菜食習慣「齋(ジェー)」について
おはようございます。
タイの暮らしがなつかしいと切に思う、お坊さん見習いの「YURYU」です。
今回のタイ情報は「齋(ジェー)」と呼ばれる、採食習慣についてです。
タイでは、旧暦9月1日からの9日間は、「齋(ジェー)」と呼ばれる菜食の習慣があり、タイ語では「กินเจ(ギン=食べる・ジェー=齋)」となります。
この時期は、街を歩くと黄色い小旗が目に飛び込んできます。
屋台やレストラン、商店の店先に飾られたこの小旗には、「齋」やタイ語の「เจ」という文字が書かれています。
これはもともと、観音さまを信仰する中華系仏教徒の殺生を慎むための習慣でしたが、最近は華人の多いタイでは、その習慣もタイ人全体に広まっています。
今年は、10月9日から17日がジェーにあたります。この時期街中には、「齋(ジェー)」と書かれた看板であふれ、野菜料理の臨時屋台が登場します。
セブンイレブンでは、「齋(ジェー)」の期間限定おにぎりも登場。
またこの時期は菜食に徹し、禁酒や欲を抑制するなどの戒を持ち、期間中は白装束が義務付けられているとも聞きます。
さすが仏教的な行事ですので、タバコやお酒など精神を高揚させるものも控え、蚊なども殺さず、平穏に過ごすのがよしとされています。
そういえば浄土真宗では、法要後などにいただく精進料理を「お斎(おとき)」と言います。
私は特に最食習慣でも普通の生活(日本食の自炊)でしたので、気にしたことはありませんが、タイ人は味の濃い食事などが多いので必要なのだと思っていました。
この期間にタイに行かれる方は、是非「齋(ジェー)」を堪能してみて下さい。
ダンマン・サラナン・ガッチャーミー